ロンドン、グラスゴー、フィレンツェの旅
2019年9月26日~10月7日
フィレンツェ3日目
10月6日
この日もレンタカーで郊外の街へ行く予定だが、朝一で昨日見られなかったマリノ・マリーニ美術館へ。美術館を堪能し、さぁ出発!ちょっと面白い教会跡と、エルトリア文明の街を訪ねる。
マリノ・マリーニ美術館
元はサン・パンクラッツィオ教会という古い教会だった建物を1970年代に改修して美術館として使われるようになったそうだ。イタリアの有名な彫刻家の作品が数多く飾られ、様々な企画展も行われている。2018年まで改修工事が行われていたので、内部はとてもきれいであまり古さは感じられなかった。
教会の建物の吹き抜けを利用した立体的な展示空間が面白い。
また、随所に教会の名残のようなニッチな空間が見られた。
入り口を入ったすぐのところはイベントスペースとなっていた。昨日の夕方、ここでイベントが行われていて、目的のものを見ることができなかった。
天井に残る教会の名残。重なるアーチが教会を思わせる。
天井のトラス骨組。屋根はかけ直されているのだろうか?
マリノ・マリーニ(Marino Marini, 1901年2月27日 - 1980年8月6日)はイタリア出身の彫刻家・画家・版画家。馬に乗り、腕を広げた男性をかたどった彫刻で知られている。フィレンツェで絵画と彫刻を学び、エトルリア文化の影響を受けたそうだ。ここでもエトルリアにつながっている!
地階の展示空間へ
地階は企画展の展示空間となっている。地階へ行く階段が、なんともステキな空間になっている。上とはかなり違う雰囲気だ。もとは何に使われていた空間だろうか。
企画展示
今回の企画展は、様々な職人とデザイナーのコラボレーション作品の展示。
まず、顔(だと思う)をデザイナーがデザインし、それを職人が選んで作るというもの。フィレンツェ在住の知人も参加している。
サンガルガーノ修道院跡
シエナとサンジミニャーノの間にある町に残る教会の建物。1288年に建立されたシトー派の修道院だったそうだが、ペストの流行や略奪で修道僧が減り、1400年代後半に廃墟となったそうだ。
周りは見渡す限りの畑、畑、畑。何を作っているのだろうか?畑の真ん中にポツンと建っている・・教会って、こんなところに建つもの?かつては周囲に家々があったのだろうか?街があったのだろうか? 現在は屋根もなく、雨ざらし状態。
ルネサンス時代の増築がされなかった(資金不足でとか言われている)事から、1200年代のオリジナルの建築空間をそのままの状態で見る事ができる、イタリアゴシック建築の貴重な遺跡の1つだとされている 。
こんな風に、青空が見えるので、不思議な感覚。廃墟なのに、なぜか心惹かれる・・なぜ?
かつて、このアーチ窓にはどんなステンドグラスが入れられていたのだろうか・・と外のような内のような不思議な空間で過去に思いを走らせる…
アーサー王の逆?!
サンガルガーノ修道院跡の近くのシエピの丘に、モンテシエピ礼拝堂というのがある。
後に聖ガルガーノとなる騎士ガルガーノ・グイドッティは、世俗の世界を捨て、修道士になる事を決意し、1180年12月25日、刀を十字架に見立てて岩に差した、と言われている剣が保存されいる。
とても小さな礼拝堂で、中はこんな渦巻の壁。こちらは今も使われている感じだ。
ヴォルテッラ
エトルリア文明の街!
空中都市といわれるヴォルテッラ。小高い丘のてっぺんにある街だ。古代エトルリア時代からの街で、アラバスターという鉱物が産出され繁栄したらしい。エトルリアというと、ローマ文化に取り込まれ、ローマ文化の基礎になった文明。この街に来た目的はその文明の研究をしていた人物の博物館を訪れること。
イタリアの古い街特有の路地を通り、中心部へ。この細い路地を抜けると・・
サンガルガーノを出て、小高い丘を延々と走り、たどり着いた。有名な観光地らしく、人が多い。鉄道などの交通手段が無いので、行きにくい観光地と聞いていたので、びっくり!
観光客でにぎわう広場に出た。プリオーリ広場というそうだ。プリオール宮があるが、今回は時間が無く見ることができなかった。しばし、お茶タイム^^
休憩後、目的の博物館へ向かおうと地図を見ながら歩きだすと、路地に入った途端、あれ?どこかで見た風景!?でも骨董市じゃなさそう。。甘いにおいがする!と思ったらチョコレート市だった!
後ろ髪をひかれながら、目的地へ・・・
ここがエトルリア博物館「MUSEO GUARMAGGI」。
街は城壁で囲まれ、城壁の外には円形劇場テアトロロマーノがある。外周の道から見える。ここも見学ができるそうだが、やはり時間が無く上から眺めて来た。
城壁には下に降りることができそうな部分があった。降りてみたかったけど・・・
これがテアトロロマーノ。
発掘されたエトルリアの 遺跡を展示してある、この建物もエトルリア時代のものなのだろうか?床の一部が展示されている。現在オ床の下には当時のタイル張りの床があるようだ。
展示物は、棺が多い。この地方特産のアラバスターでできているらしい。白くて美しいこの鉱物は彫刻の材料として利用されている。この石を使ったおみやげ物もたくさん売られていた。
テアトロロマーノは城壁のすぐそばにある。
面白そうだ!機会があれば、見てみたい!!
路地の先に車。こんな古い街がちゃんと今も生きているんだと思える。
この先にはあの広場がある。
路地というか通路?建物の間を通って移動ができる。こういうところも面白い!が、私は道に迷いそう・・・
全ての道はプリオーリ広場に続く!
シマシマの建物。イタリアでは時々見かける。確か、前回のイタリア旅行では何回か目にしたなぁ・・・