伊東 M邸
凹凸の無いシンプルな建物
単純明快な空間をそのまま形に
M氏は、竣工後に見学に来た人たちに「空間だけ作ってくれと頼んだんだ」と言っていたが、まさにそのとおりだった。M氏の要望はほとんど無いにひとしく、唯一是非作って欲しいと頼まれたのは大きな書庫、それ以外は寝転がれる書斎、大きい風呂ぐらいだった。後はそこでどんな暮らしをしたいのか、どんな風にすごしたいかを聞かせてくれた。設計への希望はそれに合った「空間」ということだ。
40坪程度の小さなプランから徐々に大きくなり、L型プランを経て最終的には凸凹の無い長方形のプランになった。.
敷地の高低さ2.5m
敷地に高低差があり、奥と手前で2.5mの差があった。低いほうにあわせて整地する方法もあったが、あえて自然のままの地形で点てることにした。そのため玄関前に五段ほどの階段を上がったポーチを造った。あえてフェンスを造らないということだったので、これが柔らかな境界となった。
data
家族構成:夫婦
構 造:木造2階建
主な仕上材:
屋 根:ガルバリウム鋼板
外 壁:アクリルリシン吹付け
天 井:ビニールクロス、突板合板、和紙、バスリブ
内 壁:珪藻土、和紙、タイル、十和田石
床:サワラ無垢フローリング、桐、畳、タイル、十和田石
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M邸のインテリア
全体的にはとてもシンプルなつくりですが、随所にクライアントのこだわり、ちょっとした遊びがあります。