奈良市 奈良監獄 
2022年10月24日


まるで宮廷のような刑務所があると知り、いつか見てみたいと思っていたが、その機会がやっと来た!2017年重要文化財に指定され、3月に閉じられてから、ホテルになるという話も聞いていたので、ホテルになったら観られると期待していたが、なかなかホテルになったと聞こえてこない。どうなっているのかと思っていたが、9月末に奈良に行った際、移動中の電車の中で旧奈良監獄見学ツアーの吊り広告を見つけた!早速ネットで探して予約!ホテルになる前の状態を見学することができた!!(2023年9月現在、そんな噂は聞こえてこないけど、ほんとにホテルになるの?!)

正門と中庭

まるでお城の門!いよいよ入場です!

門の裏側はこんな感じ。



◆中庭の左手の建物




入り口には見事なアイアンワークの扉がついていました。この日の見学ツアー参加者が沢山いたのと、開け放されていたので、写真が撮れませんでした。
帰りにとればいいかと思ってあきらめたのですが、次の回の人たちがすでに集まってきていたのと、やはり閉じられることが無かったので、結局撮れずじまい・・・悲

正門の向かい側に、監獄の本館がありました。
本館迄の長い通路を含む中庭の左右に建物があり、右手の建物は、資料館になっていて、見学者はここでレクチャーを受けます。


1階


本館入り口を入ると、事務室と廊下があり、そこを抜けると、この半円形の部屋が有ります。吹き抜けになっていて、1回と2回の間には柵が貼られていました。

廊下の両側に房が有ります。見学ツアーの為なのかもう使用されていないからなのか、ドアは開かれていました。




中央に半円形のカウンターが有り、カウンターからは監獄の房が有る5つの廊下を見渡すことができます。

2階


2階も同じ作りになっている。ただ、カウンターを取り囲むように床の一部が張られておらず、1階の房への通路の入り口が見えるようになっている。監獄ならではの造り。


2階の廊下の床にも、床が張られていない部分が有り、格子越しに下が見える。

天井は、近代建築を目指したということが表れているようなデザイン。八角形のシンプルながら装飾的なデザインだ。白い壁の上部に上がる階段があった。上部は通路になっているようだった。立ち上がり部分に装飾的な窓があった。ホテルになったら、ここを生かした面白い第2ロビーになるかも・・・なんて勝手に創造^^

■模型:全体の配置と形がわかる。扇状の本館のかなめの部分が写真のロビー。



房のインテリア

独房


独房の室内はものすごくシンプル。何度か改修工事がされているが、基本的な設備はトイレと洗面器で、変わらないという。この洗面器は改修工事でつけられたもの。




房によっては、まだ初期の洗面器が付いたままになっているところもあった。

床は無垢材が張られていた。初期のものだろうか?古そうだが、傷も少なく割ときれいだった。

房の扉:無垢の分厚い板で作られている。改修で室内側に鉄板が張られたものもあった。
    

重屛禁房


規則を犯したりして問題を起こした場合、ここに入れられるそうだ。部屋の中にさらに円筒形状の部屋が有る。


この円筒状の部屋は、扉を閉めると、天井の照明以外何もない。とても狭く、ここに閉じ込められるのはかなり苦痛だろう。アッ!トイレはどうしたんだろう・・

雑居房


複数人が入る雑居房。何人くらいの部屋なのだろうか、あまり広くはない。


左の小部屋はトイレ。あとから囲って個室にしたようで、仕切り壁が窓にかぶっている。

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一見!

窓、屋根、その他いろいろなところにこの建物を作る意気込みが感じられる。






補修の時に取り外された庁舎屋根の先端部分



◎扉のロック



◎食事を差し入れるための扉

一見!②