渋谷 松濤美術館 
2022年1月20日


2022年1月の松涛美術館の展示はこの建物そのものだと聞いて、飛んでいきました。一度じっくりと見てみたかったこの建物。
美術品の展示物が無いので、写真撮り放題!こんな機会は2度とないかもしれません。もうわくわくが止まりません!

エントランス

この船形の特徴的な庇に迎えられ、いよいよ入場です!

そして、最初に目にするのがエントランスホールのこの空間。マーブル模様のような光天井と白い壁。アーチの向こうには明るい光が降りそそぐ。



噴水だけの中庭・・・

これも中庭と呼んでいいのだろうか?



入り口。 ちょっと入ったところにあるのがいい!いきなり入るより、さぁ!ここから異空間ですよ的な、いざないみたいな空間があるっていいですよね。


そして、エントランスホールを抜けると出迎えてくれるのは、展示室につながる橋。ここでもいきなり展示室ではなく、いったん外に出て、改めて入っていく感じが期待感を膨らませる。橋の両側の手摺が緩くカーブを描いている。

見上げると楕円の空。ちょっとベルリンのソニーセンタービルを思い出す。
こっちが先だけどね^^;

1階


橋を渡って入ると、下の階のメイン展示室とつながる大きな吹き抜け空間に出くわす。この階には展示室は無い。弧を描く回廊のカーブの左右、どちらへ行くか・・・・


展示会に来た人は、まずは右手にあるこの階段で、下に降りてメインの展示室に行くことを想定しているのだろう。入って左に行くと、先ほどのエントランスホールにつながるロビーに出る。

B1 メイン展示室


1階の回廊を含めた大きな空間が広がるメイン展示室。柱(?)と窓で構成された迫力ある円形の中庭に面した壁(?)の存在感!

B2


今回(2022年1月)初公開された和室。入り口正面にはなんと水屋!入り口はここしかないそうだ。お茶をやっている人なら???となるだろうな。

床とほぼ同じレベルの水面。噴水を見ながら回廊を回る。


茶室は広間。右手の貴人口の向こうは照明で明るくされているが、ここからは出入りできないそうだ。どうやって使うのか謎・・・使うことは想定されてないのではないかと美術館の人が言っていた。茶室そのものを展示してたのかなぁ…それとも、この部屋も展示室なのかぁ・・・

見上げると橋の形がよりはっきりとわかる。

2階 


サロンミューゼと表示されている部屋。ここも展示室だけれど、展示以外の使われ方もしたのだろうか?ゆったりした空間とソファ、お酒でも飲みたくなる。

特別陳列室。サロンミューゼとこの部屋は、ほかの展示室とは全く違った雰囲気。なんの展示を想定したのだろう・・・

外観


松濤美術館の外観は、あの庇が印象的なので、つい正面からばかり見てしまうけど、この角度も良いでしょ!


石畳と石の壁。そこにかわいい水飲み場^^(だと思う)



案内窓口。面白い角度に切り取られた壁と、用途不明?の穴。

後ろ姿も見たくて、付近を一周したけど、これしか見ることができなかった。
残念・・

建物概要

敷地面積:1034.57㎡
延べ床面積:2027.18㎡
建物構造:鉄筋コンクリート造:地上2階地下2階
竣工:1980年5月8日
開館:1981年10月1日
設計:白井晟一
建築工事:株式会社竹中工務店


<改修工事>
設備の経年劣化により美術館としての基準を満たさなくなったため、2013年6月から約半年をかけて、改修工事を行った。空調設備、照明のLED化や建物中央の吹き抜けを囲む窓のフレーム交換などを行ったが、ほぼ竣工当時と変わらない姿を維持するための材料選びなどの努力をしたそうだ。

1月に見に行ったのに、UPするのが連休になってしまった^^;
美術館そのものを展示する企画に行ったのは、鎌倉の美術館から2件目。建物そのものを見たい私にとって、うれしい企画!今年4月にも長年見たかった建物を展示の企画で見ることができた。やっとUPしましたので、ご覧ください!(2023年7月26日追記)
次は…九段ハウス 

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階段!

私はどうやら階段が好きらしい。撮ってきた建物の写真を見返すと、やたらと階段の写真が多い。









◆おまけ
橋の手摺についていたエンブレム